軽症で使用する新型コロナウイルスの治療薬は、3種類あります(2023年7月時点です)。
- ①パキロビット
- ②ラゲブリオ
- ③ベクルリー
それぞれよいところ、わるいところがあります。
- ①パキロビット
重症化、入院を89%減らすといわれています。
3つのなかでもっとも効果が高いです。
このため、患者さんには基本的に第一選択としています。
腎臓の悪い人には投与しにくいです。
併用薬のある人には投与できないことがおおいです。
- ②ラゲブリオ
重症化、入院を31%に減らすといわれています。
この点は、パキロビットに見劣りします。
腎臓の悪い人にも、併用薬のある人も使用しやすいです。
- ③ベクルリー
重症化、入院を87%減らすといわれています。
小児でも使用できます。
点滴です。
薬価が25万~38万円と高いです。
いまは、補助があり自己負担ゼロですが、将来自己負担が発生するかもしれません。
保険で1割から3割の自己負担としても高価です。