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発熱と熱中症はちがう② - 西井クリニック

発熱と熱中症はちがう②

つぎは熱中症のことについてかきます。

熱中症とは

異常に高い外気温によって、脳の視床下部からの体温コントロールを失った状態です。

夏の高温に対して、汗をかいたりして体温をさげようとします。

しかし、それも追いつかなくなって体温異常、高体温をきたした状態です。

外気温が高くて、熱が体内にこもっているのです。

『自分で熱を出している発熱』とはここがちがいます。

体内に熱がこもり、多臓器に悪影響がおきます。

心臓機能、肝臓機能、腎臓機能がダメになります。

体温が高くて、ぐったりした状態で病院、診療所を受診されることになります。

この『体温が高くて、ぐったりした状態で受診される』っていうのが新型コロナ感染と見分けがつきにくいときがあります。

だからここでも、コロナワクチンをうってください…としつこくおすすめしています。

熱中症か?新型コロナ感染か?…わからない患者さんがきたとき。

その患者さんが、コロナワクチンをうっていたら。

熱中症の可能性がたかいんじゃないか…とかんがえるわけですね。

感染症とちがって、熱中症には解熱薬が効きません。

解熱薬は、上記した大脳視床下部の『38℃~40℃の設定』を『36℃の設定』にさげる作用があるだけです。

熱中症で、体内にこもった熱はさげることはできません。

だから熱中症では、頸(くび)、腋(わき)、鼠径部(あしのつけね)を氷水などで冷やすんですね。

これらの部位は、太い血管が体表近くをとおっています。

だから、この部位を冷やすと、冷たい血液が循環して効率がよいわけです。

脱水があるから、冷やした点滴をするのも有効です。

コンテンツ作成・責任:西井クリニック