認知症で、そのほかのこまった周辺症状をかいていきます。
- 徘徊
いま自分がどこにいるのか、理解できないのが認知症です。
夜中に目が覚めたら、『じぶんは知らないところにいる』…っておもってしまいます。
ほんとは自分の家の寝床にいるのに。
みなさんも、目がさめたら知らないところにいた…っていう状態を想像してみてください。
すごく不安になりますよね。
『家に帰らなくちゃ。でもどうやって帰ったらいいかわからない』
それで夜にひとりで徘徊してしまったりします。
認知症老人が夜に外に出てしまうと、気づいた家族や警察があわてて捜索にでます。
- 便失禁、便いじり
実際に、目にするとびっくりするでしょうが、認知症のひとは自分のウンチをいじったりします。
ふつうのひとは、トイレに行って、ウンチをして、おしりを紙で拭いて、水で流します。
これがうまくできないのです。
トイレの場所がわからない…便をもらしてしまう。
おしりをうまくふくことができない…自分の便をへんに触ってしまう。
自分のウンチをこねくりまわして、家族がびっくりする。
これって生まれたての赤ちゃんもやったりします。
お母さんだったら、自分の赤ちゃんを『しょうがないなぁ』ってきれいにしてあげるでしょう(育児ストレスもあるかもしれませんが)。
でも年老いた姑だったら?
しかもわかいころ、イジメられたりしたら?
このように、認知症の周辺症状は、本人だけでなく家族さんを苦しめます。