たとえ話ですが、こどもの勉強についてかかせてもらいます。
こどもはゲームやケータイいじりが好きで、ヒマを見つけてはそれをしています。
勉強しなさい、将来大変なことになるんだから…といっても、その時は勉強するのですが。
またしばらくしたら、勉強はサボります。
じつは糖尿病治療とこどもの勉強ってにているところがあります。
それは自覚症状がないということです。
こどもたちは、親が元気に働いている限り、将来の不安なんて自覚できません。
将来ひとりだちしないといけないんだから…といわれてもピンときません。
ぼく自身がそうでした。
糖尿病もおなじなんです。
健診で血糖値が高い…とかいわれても、実際はその時はしんどくないんです。
インフルエンザにかかると、熱がでて、のどが痛くてしんどいですよね。
けがをしたら、痛いし、出血したら心配でしょう。
しかし糖尿病の患者さんには自覚症状がほぼないんです。
でも糖尿病をほっておくと、動脈硬化といって血管が痛んできます。
下の図のように多彩な問題がおきてきます。
内科だけでなく他の診療科にもかかる必要がでてきます。
患者さん本人の問題だけですまず、医療経済的にも問題になってきます。
覚えきれないほどの合併症ですが、鍋料理にたとえられてたりします。