前回は、周辺症状のひとつ…被害妄想(ひがいもうそう)について書きました。
そのほかの周辺症状もあります。
- 幻視幻聴(げんしげんちょう)
幻が見えたり、幻聴が聞こえたりします。
ひとがカーテンや物陰にかくれているようにみえます。
当然、認知症でない正常な家族にはそんなもの見えません。
まるで本人だけが、おばけや幽霊でもみているかのようです。
これは、本人にとってはこわいですよね。
悲鳴をあげたりしますが、家族からしてみたら『おじいちゃんがわめきちらしている』ってなります。
- 暴言暴力(ぼうげんぼうりょく)
忘れ物がおおく、判断力も低下しているので、日常生活での失敗がおおくなります。
われわれも、失敗した時は気まずくなって、顔をひきつらせて苦笑いしますよね。
でもこれをくりかえしてると、だんだんイライラしたり怒りがこみ上げてきます。
周りの家族にやつあたりしてしまうかもしれません。
家族からしたら、『失敗したあなたがわるいんでしょ』…っておもってしまいます。