ここまで、認知症は本人だけでなく家族も苦しめるということを述べてきました。
そうすると、なんとか認知症をよくする薬はないか?…となります。
認知症のくすりは、以下の4種類があります。
でもこのくすりたちはそんなに劇的に症状をよくしたりしません。
フランスでは認知症治療薬を保険適応からはずしました。
効果があまりないため、お金をだしません…ってフランスは決めたんです。
最近レカネマブという点滴が開発されました。
アルツハイマー型認知症のアミロイド斑を除去する…といわれています。
アミロイド斑は認知症の原因といわれていますが、これを除去するくすりです。
お値段は380万円します。
結論からいうと、この薬は失敗するんじゃないかとおもいます。
認知症の原因は、アミロイド斑以外にもあるといわれているからです。
残念ながら、認知症にたいして、劇的によくなるくすりはない…といってよいとおもいます。
しかし、これは認知症の『中核症状』に対してです。
中核症状…物忘れや、判断力、理解力の低下にたいしては効果がないということです。
『周辺症状』にたいしては、また別のはなしになります。