標準的な治療が重要であることを前回かきました。
こんかいは、糖尿病における標準的治療、『糖尿病診療マニュアル』を紹介します。
DMmanual_2024.pdf (human-data.or.jp)
2010年に初版がリリースされ、毎年4月に改訂されるようです。
ステップ1、ステップ2、ステップ3、ステップ4と治療の方向性を段階的に提示しています。
糖尿病の専門医でなくてもわかりやすくかいてあります。
患者さんも今どんな治療をしているのか理解できるんじゃないかと思います。
具体的に薬剤名もあげているところがいいとおもいます。
まずさいしょに、インスリン注射が必要かどうかをかんがえます。
インスリン注射…ときいて、ふつうのひとは『いやだ』とおもわれるかもしれません。
のみ薬だっていやなのに当然でしょう。
それでも、インスリン注射が必要な人はおられます。
担当医と相談のうえで、なにがいいのかをかんがえましょう。
とうぜんその治療はしない…というのも選択肢としてありです。
インスリンが必要ない場合は、図のステップ1から順番にのみ薬をすすめていきます。
目標とする、血糖値やHbA1cになるまで、のみ薬を増やしていくことになります。
のみ薬を増やしても、血液検査がよくならないとき。
そのときはやはり、インスリン注射が必要になってくるときがあります。
とうぜん、食事や運動をがんばっていくなかで、のみ薬やインスリン注射から離脱できるひともいます。