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新型コロナ感染と『パラシュートのたとえ』 - 西井クリニック

新型コロナ感染と『パラシュートのたとえ』

医学研究論文では『治療A』と『治療B』のどちらがすぐれているか?をくらべることがよくあります。

「ランダム化比較試験」といいます。

こんかい、コロナワクチンをうってない人に、わざとコロナ感染させて認知症が進行したり、記憶力低下があるかどうか…をみた研究論文がありました。

Changes in memory and cognition during the SARS-CoV-2 human challenge study – eClinicalMedicine (thelancet.com)

コロナワクチン未接種の若年成人ボランティアに、鼻から新型コロナウイルスを投与しました。

34人中18人が感染しました。

感染した人は全員が軽症だったとのことです。

しかし、感染者と非感染者を比べたところ後遺症として、認知機能低下が1年以上続いたとのことです。

さらにこの認知機能低下は感染者本人には自覚症状としてなかったとのことです。

なんだか人体実験みたいな研究なんですが。

この研究に参加された人は4565ポンドが報酬としてもらえたとのことです。

日本円換算で90万円くらいですか。

医学研究における、ランダム化比較試験ですが、「パラシュートの例え」ということばがあります。

飛行機から飛び降りる時。

パラシュートを付けたときと付けないときでどちらが安全か?を確かめるバカはいない、ということです。

あきらかに効果のある治療薬があったとして、そのくすりをのんだ場合と、のまない場合を比較するのはナンセンスだ…ということです。

逆に、あきらかに危険な医療行為をした場合と、しなかった場合をくらべる研究は倫理的にどうなんだ?ということです。

90万円もらえるけど、認知機能がおちるなんてわかってたら、だれもやらないとおもいますけど。

なにはともあれ、この実験で分かったことは。

ワクチン未接種でコロナ感染すると、認知症などの後遺症の危険がある。

後遺症は自覚症状がないときもある…ということです。

コンテンツ作成・責任:西井クリニック