インフルエンザ治療薬『ゾフルーザ』について

インフルエンザの治療薬(のみ薬)には4種類あります。

❶タミフル

❷リレンザ

❸イナビル

❹ゾフルーザ

以上の4種類です。

前回のブログ記事で、当院では1st:タミフル、2nd:リレンザの優先順位で使用すると書かせていただきました。

『イナビル』という薬があまり効果がないんじゃないか?という論文がでていたためです。

では比較的新しい『ゾフルーザ』というくすりはどうでしょうか?

この薬は、2018年に発売開始された比較的新しいインフルエンザの治療薬です。

治療効果は以前からある『タミフル』とかわらないとのことです。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32526195

しかし、この薬はインフルエンザウイルスが薬剤耐性を獲得しやすい。

ウイルスが進化して『ゾフルーザ』が効かなくなる…ということがおこりやすいということです。

従来からある『タミフル』は薬剤耐性がおこりにくいとのことです。

ちかい将来に鳥インフルエンザなどの重篤な感染症が流行するかもしれないので、そのときまでなるべく使用しないようにしたほうが良い…と医学書には書いてあります。

https://www.medsi.co.jp/products/detail/3904

新型コロナより重症度の高いとされる鳥インフルエンザが流行したとき、治療薬がないとみんながこまってしまう…ということです。

やはり当院ではインフルエンザの治療薬は以下の通りにしています。

❶第一選択はタミフル

❷第二選択はリレンザ。吸入を希望される方に。

コンテンツ作成・責任:西井クリニック